メイカーフェア東京2023のバイオリン体験ブースは
どういう意味だったの?
ステップバイオリン? フレットバイオリン?
それって何?
バイオリンの3分体験、お疲れさまでした!
今日、あなたはどこにシールを貼りましたか?
実は、これまで約2000人があなたと同じ体験をしています。
さて、まず当たり前のことを、はっきり言っておきましょう。
バイオリンを触ったことがない人が、簡単に弾けるわけがありません。
これは異常なデータなんです。
で、その異常を引き起こす秘密がこれです。
要するに、今日、あなたが体験したのは普通のバイオリンではなく、
だれでも簡単に弾ける
フレットバイオリンと呼ばれる創作楽器だったのです!
<宣伝>3分でここまで弾けるなら、2時間かければ一曲弾けるんじゃ? → 11/26(日)に「2時間でバイオリンが弾けるようになるワークショップ」が銀座で開催されます! 参加はこちら!
…と、ここまでが発明の第一段階です!
フレットバイオリンはクラシック音楽の常識をくつがえしました。
しかし、フレットバイオリンにはひとつ弱点がありました。
それは、普通のバイオリンにはないフレットがついている分、少しだけ弦の摩耗が早まってしまうのです。
対策として、耐久性の高い弦を選んだり、定期的に弦を交換したりするのは初心者には負担です!
そこで、弦を摩耗させない階段状のフレットを開発しました。
これがステップフレットです。
ステップフレットは、フレットの突起ではなく、
階段の「面」で弦を押さえるので弦を痛めません!
この発明で問題は解決です。やった!
ここまでが発明の第二段階です。
しかし、木材を削って階段形状のステップフレットを作るのは緻密な職人技です。
この技を多くの職人に継承することは難しい。
できるだけたくさんの初心者を応援したいのに、これでは数が供給できない!
そこで…
3Dプリンタによる造形にトライしてみました
3Dモデルを起こして、プリント方法や材料を工夫した結果、
3Dプリンタ製のステップフレット搭載した楽器ができました!
以上、3段階の発明の記録でした。
MFT2023の展示説明おわり
(MFT2023:ステップバイオリン開発チーム【O-01-06】)